「安心を、担保に」
今、介護保険は崩れようとしています。いずれ、2割負担は全員になるでしょう。ケアプラン作成も自己負担になるでしょう。
要支援は、介護保険から外される。「介護予防」なんて、介護を予防できるわけがない。
みんな老いていくのに。みんな誰かしらの手を借りるのに。
政府は、ハコモノばかり作ろうとしている。介護報酬を下げ、軍事費を上げる。だから、介護職が集まらない。「介護離職ゼロ」なんて、現場を分かっていない。
そして、地域地域と言ったって、昔とは時代が違う。僕らでも、地域の関係が希薄になってきているのだから認知症の人や障がいのある人に対しては、もっと理解出来ないのかもしれない。「都会で老いるコストとリスク」の不安もある。
子どもにも負担をかけたくない。障がいを持つ子の親の不安もあるだろう。制度も使うまでもない状態だが、将来が不安だらけと思う人も多い。介護状態になったら、少子高齢化で支える人もいない。
だとしたら、どうするか。
……自分らで、作るしかない。そんな不安を少しでも解消するために、新たな挑戦です。
いしいさん家は、「自宅で最期まで」と思っている家族であれば、出来る限り在宅を応援する。医療的な依存がなければ、どんな深い認知症状の人でも受け入れる。
でも、預けっぱなしは、なし。
「お金を渡すから、全部サービスして」という時代はもうおしまい。それを期待すると、サービスの関係になり『お客様』的発想になっていく。そうすると、リスクや責任問題が先行してしまうケアになってしまう。
せっかく日本に住んでいるんだから、昔から日本にあった文化を営んでいこうよ。と。『隣組』や、『向こう3軒両隣』そういった、住民や家族との「共助」の関係性を築いていくこと。
あくまでも、主役は本人と家族。理想の未来を描きたいならば、「一緒に考えて、看ていこうよ。」と。
僕らは、どうやっても家族になれないのだし、家族と共に老いや死を共有したい。また、介護者の将来の安心の場所でもありたい。と思っているんです。
一緒に看てきたんだから、手伝ってきてくれたんだから、あなたの将来は僕らが看ますよ。と。
介護者だけでない。ボランティアで関係を築いてくれている人。フッと、寄ってきてくれる人、いつもおすそ分けしてくれる人……。そんな人たちにも、将来は恩返ししたい。
そんな、「安心を担保する」場所を目指している。
いしいさん家を応援してくれる人を募集します。サポーターってのがかっこいいのかな。
時間でも、寄付でもいしいさん家のために使ってくれるなら、大歓迎です。時間とは、お手伝いに来てくれる人。寄付とは、 文字通り寄付をしてくれる人。
応援してくれた方には、恩返しの意味でも、いしいさん家としては出来る限り未来を共にしていきたいと思います。